昨今、北朝鮮の核実験がニュースで頻繁に流れていますね。
そんな中、核兵器の”使用”も、それを使っての”威嚇”すら禁止されている地域があることをご存知でしょうか?
非核兵器地帯
これに指定されている国や地域へは、
条約によって核兵器の”使用”も、それを使っての”威嚇”すら禁止されています。
この条約は各地域でそれぞれ違いますが、
- 1968年、ラテンアメリカ及びカリブ核兵器禁止条約(トラテロルコ条約、中南米)
- 1985年、南太平洋非核地帯条約(ラロトンガ条約、南太平洋地域)
- 1995年、東南アジア非核兵器地帯条約(バンコク条約、東南アジア地域)
- 1996年、アフリカ非核兵器地帯条約(ペリンダバ条約、アフリカ大陸)
- 2006年、中央アジア非核兵器地帯条約(セメイ条約、中央アジア5カ国)
現在は上記の5つが定められています。
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条約自体はあるけれど・・・
世界には核兵器を所持している国が結構あります。
この条約には、核保有国の批准が必要不可欠です。
核保有国が批准していなければ条約があったとしても意味がありません。
※批准(ひじゅん):条約に対する国家の最終的な確認、確定的な同意(の手続き)
1968年、ラテンアメリカ及びカリブ核兵器禁止条約(トラテロルコ条約、中南米)
人が住む地域で結ばれた非核化条約の中では一番最初。
1979年までに核保有5大国(アメリカ、ソ連、イギリス、フランス、中国)が批准
対象地域33ヶ国も全て署名、批准済
1985年、南太平洋非核地帯条約(ラロトンガ条約、南太平洋地域)
2009年3月現在、加盟している国及び地域は、
太平洋フォーラム(旧南太平洋フォーラム)の加盟国16ヶ国中13ヶ国
核保有国の日順に対しては情報が見つかりませんでした。
1995年、東南アジア非核兵器地帯条約(バンコク条約、東南アジア地域)
ASEAN全10ヶ国全てが加盟している。
ただし別途議定書が用意されている核保有国5ヶ国は2012年4月現在、
どの国も署名・批准していない。
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1996年、アフリカ非核兵器地帯条約(ペリンダバ条約、アフリカ大陸)
南アフリカの核開発疑惑で条約化が遅れていたが、
核拡散防止条約に加盟したことにより条約化に弾みが付き
2016年現在の署名国は54ヶ国、うち批准をすませたのは40ヶ国
アフリカ連合未加盟のモロッコが条約に署名しており、
2011年に独立した南スーダンがアフリカ連合に所属する国の中では唯一、条約に不参加
なお、
フランス・中国・イギリスは批准済。アメリカ・ロシアは署名のみである。
2006年、中央アジア非核兵器地帯条約(セメイ条約、中央アジア5カ国)
2009年3月現在、中央アジア5カ国が加盟している。
(カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)
最後に
いま世界には、人類を何度も全滅させられる量の核兵器があり、
さらには核の闇市なんかも存在しています。
外交のカードになったり、ビジネスとして利用されたりもしています。
今はまだ少ないですが、世界全体でこの条約が広がり、
早く世界から核兵器がなくなることを期待します。