車にあるESC、TCSのボタン、押すとどうなる?いつどんな時に使うの?



こんにちは、”一”です。

車種にもよりますが、大抵の普通車には

横滑りを防止するためのESC
タイヤの空転等を防止するためのTCS

という機能がついています。

ESC(横滑り防止装置)は、
2010年10月以降に発売される新型車および
フルモデルチェンジ車、
既存車種は2014年10月以降
軽自動車は2014年10月以降、それ以外は
2018年2月以降にそれぞれ義務化される。

ですが、車内を見るとそれをオフにする
ボタンがあります。

安全装置をなぜわざわざオフにする
必要があるのか?

そして一体いつ、どんな時にオフにするのか
調べてみました。

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横滑り防止装置(ESC)ってなに?

横滑り防止装置とは、
カーブを曲がる時に車が外側に
膨らんだり(アンダーステアと言います)

内側へ巻き込んだり(オーバーステア
する挙動を防止して安定した走行を
サポートするシステムのことです。

どんな仕組みなの?

車の様々な場所にセンサーが付いていて
車体が不安定な状態や危険な状態
(タイヤの空転等)を検知するとセンサー
からコンピューターへ

情報が送られ、それを瞬時に計算して
ブレーキやエンジンの回転数(出力)を
自動的に調整します。

なお、その際のブレーキ制御は
タイヤごとに制御されています。
(例えば、左前だけだったり右前だけ
ブレーキを掛けます。)

なお、この装置は

ABS(アンチロックブレーキシステム)
(止まる時の制御)

TCS(トラクションコントロールシステム)
(走行時の制御)

と連動しています。

各メーカーの名称

各メーカーによって名称が異なり、
ESCはBMWが使っている名称になります。

トヨタ VSC
日産 VDC
ホンダ VSA
マツダ DSA
スバル VDC
三菱 VSC
スズキ ESP
(ダイムラー社の登録商標)
ダイハツ DVS
メルセデスベンツ
クライスラー
ESP
BMW ESC

なお、日本語(と言ってもトヨタ以外は
全て横文字ですが)の名称もありますが、
長いので割愛させていただきます。

ただし、部品メーカー等からは
ESCという名称に統一しようという
動きが出てきています。

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メリットは?

いちばんのメリットとしては、
滑りやすい道路(雨天時等)
でも安定してカーブを曲がること
ができます。

デメリットは?

ドリフト走行をはじめとした
スポーツ走行において、意図的に
横滑りさせてコーナリング速度を

上げるような場面では、当然ですが
邪魔な装置になります。

しかし、一般的な走行や日常使用の
場面ではデメリットとなる要素は
ほとんどありません。

トラクションコントロールシステム(TCS)ってなに?

トラクション=駆動力
コントロール=制御

主に発進時等にアクセルを踏み込み
過ぎた時や凍結路面での発進時に
駆動力を制御してタイヤが空転する
ことを防止する機能になります。

どんな仕組みなの?

仕組み自体はESCとほぼ同じですが、
各タイヤに回転数を検知するセンサーが
付いていて、空転等を検知しています。

各タイヤの回転数が違う状況になった時に

  • 燃料供給量を減らす
  • 点火を停止する
  • アクセルスロットルを絞る

この3点を制御することにより、
エンジン回転数を抑えて出力を制御
しています。

ABSを作動させる

車体の状態によっては上記の3点に加え、
ABSを作動させて他のタイヤよりも
回転数の高いタイヤの回転を抑えて

4輪全てを同じ回転数にするように
することもあります。

4輪全てが同じ回転数にすることが
車体を安定させることにつながる為です。

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各メーカーの名称

こちらもESCと同様にメーカー毎に
名称が違います。

トヨタ TRC
日産 VDC
マツダ
ホンダ
TCS

こちらもESC同様に、
TCSに統一しようという動きがあります。

メリット

やはり安定した走行をサポートして
くれるのが一番のメリットになりますね。

特に濡れた路面や雪道、凍結路面等で
その威力を発揮します。

もちろんうっかりアクセルを踏み過ぎた
時にもしっかりと制御してくれます。

デメリット

デメリットとしては、以下で解説して
いますが、ぬかるみや凍結路面で
立ち往生した時に脱出出来なくなる事ですね。

どんな時にオフにするの?

ぬかるみからの脱出(TCSオフ)

上述の通り、タイヤの空転等を検知して
エンジン出力を抑制したりブレーキを
自動でかけるため、悪路を走行している時に

ぬかるみからの脱出等でアクセルを踏み
込んでも空転を検知してエンジン出力が
上がらずにタイヤも動きません。

こう言った状況下では空転させた方が
良い結果となることが多いのでオフに
する必要があります。

凍結路面で立ち往生した時(TCSオフ)

路面凍結した時によく立ち往生した車を
救出する場面がテレビで映されますが、

この時もドライバーは必ずESCをオフに
しないといけません。

ぬかるみからの脱出と同じでタイヤに
自動的にブレーキが掛かってしまうからです。

たまにこのことを知らずに頑張っている
車をテレビでよく見かけるので、
正しい知識を持って対処して欲しいですね。

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サーキットでの走行(ESC,TCSオフ)

サーキットでの走行時にはその車の
限界まで性能を引き出しますから、
余計な制御はない方が良いんですね。

もちろん速く走るために開発された
 ESCもありますが、それを搭載している
一般の車はほぼ皆無と思って問題ないかと
思います。

まとめ

今回はESCとTCSについて書いてみました。

  • ESC、TCS、ABSは
    それぞれ連動している。
  • オンにしていると発進時や
    カーブ等で車体が安定する。
  • ぬかるみや凍結路面からの
    脱出時にオフにする。

車種やメーカーによって違いはあると思いますが
私の車は

1回目 ESCのみオフ

2回目 ESCとTCSの両方がオフ
(つまり全て自分のテクニックで
制御しないといけない)

3回目 両方オン

といった感じです。

今一度、ダッシュボード辺りに眠っている
取扱説明書を開いて、自分の車にどういう
機能があるのかを確かめて見ると新しい
発見があるかもしれませんよ!

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